a2 Tech blog

試したこと・調べたこと・感じたことを発信するITエンジニアの日記です。仕事とは直接関係ないけど興味あることを模索していきます。

レビュー:Logicool Flowで複数PCを行き来するマウス/キーボード(M590/K375)を体験

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複数のPCを使っていて、マウスとキーボードがデスクの上にたくさん。そんな人には是非オススメ。私もデスクには2台のデスクトップPCがあり、マウスが2つ、キーボードが2つ、場所を取っていました。1台のマウスとキーボードで2台のPCを制御出来ればなぁってずっと思ってました。

たまたまネットニュース(Lineで流れてくるニュースだったかな)を眺めていてLogicoolから新しいマウスが発表されるというのを知りました。普段だとさらっと流し読みしてふーんって感じでスルーすると思うのですが、なぜか目にとまりました。新製品は自分が常日頃こうできたらいいのになぁって思っていたことが出来るのではと感じ、早速、購入して試してみました。

今回はその使用した感想を書きます。購入を考えている人の役に立てばと思います。発売直後に購入したのですが忙しくてブログに書くのかなり遅れました。

今回、Logicoolから発売された製品は、4種類。MX MASTER 2SMX ANYWARE 2SM590M585。上位機種、ヘビーユーザー向けの MX MASTER 2S と MX ANYWARE 2S はマウスにしては少しお高め、M590、M585 が通常モデルみたいな位置付けといったところなでしょうか。M585については、Amazonでの販売限定らしいです。この4製品が、Logicool「Flow」という機能に対応しています。

ちなみに私はそんなにマウスにお金をかけられないので、M590を購入しました。価格は税込4000円ほどでした。

あとそれに合わたせてキーボードも新調してみました。「Flow」に対応しているのは3種類。 K780 マルチデバイス BLUETOOTH® キーボード、K370s/K375s Multi-Device、 K380 MULTI-DEVICE BLUETOOTH KEYBOARD です。この中でもオーソドックスなK375sを選択しました。デスクトップPCでの使用をメインに考えているので、フルサイズのキーボードが欲しかったからです。価格は税込3000円ほどでした。

という経緯で、M590とK375sを手に入れました。

www.logicool.co.jp

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「Flow」とは

すごく簡単に言うと、1台のPCをディアルディスプレイにしてマウスを行ったり来たりするのと同じことを、2台のPCで出来るようになる機能です。別々のマシンなのに行き来出来るというのはすごいです。実際には行き来しているように “見える” が正しいかもしれないです。詳細は公式サイトで確認してみてください。

www.logicool.co.jp

1つの条件があって同じネットワーク上に所属しないといけないというのは制約があります。

Logicool Flowはローカルネットワークを使ってパソコンをリンクさせ、マウス(および利用可能な場合はキーボード)の共有を可能にします。ルーターまたはファイアウォールの背後にあるパソコンについては、Logicool Flowはロジクール クラウドサービスを使ってピア検出を支援し、インターネット接続が必要です。

2台のPCにペアリング

まず、2台のPCでそれぞれ1つのマウスを認識(ペアリング)させてあげる必要があります。この時、1台は付属の「UNIFYINGレシーバー」で、1台はbluetoothでといった形でもOKです。私はキーボードも購入したので2つの「UNIFYINGレシーバー」をそれぞれのPCに接続してペアリングしました。

M590をペアリングする際には、中央のボタンを押すとチャネルが切り替わるので、1と2で別々のPCにペアリングできます。

2台の別マシンを行ったり来たり

Flowを使用するためのは、Logicool Options というソフトをインストールする必要があります。Logicool Optionsは、「マウスボタンのカスタマイズ」「ジェスチャーの設定」「デバイスの通知」「アプリケーションへの操作設定」、それともちろん「Flowの設定」ができるソフトウェアです。

Logicool Options - Logicoolサポート

それぞれのPCにインストールしたら、Flowの有効化 を行います。

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ペアリングが2台のPCで完了しFlowの有効化ができると、2台のPCをマウスが行ったり来たりできるようになります。仕組み的には、マウスが領域外に出たらマウスの接続先を切り替えているというところでしょうか。ディアルディスプレイ並みにすごく自然に切り替わるので本当に2台をシームレスにつなげているみたいです。

ちなみにMacWindowsでもシームレスに繋がるようです。今回は試せてないですが。

コピペできる

Flowは、2台を行ったり来たりできるだけでなく、2台の物理的に異なるPC間のファイルのコピー&ペースト、テキストのコピー&ペーストに対応しています。ドラッグして移動することはできませんでした。

完全なディアルディスプレイを再現とまでは行かないですが、2台が本当に1台のマシンかのように動作します。ここまでマウス1つで実現できるのは素晴らしい。

キーボードも連携

キーボード(K375s)も、ペアリングしてみました。K375sは、左上に切り替えたボタンがあるのでそれで1、2、3と3つのチャネルを切り替えてそれぞれペアリングすることができます。そうするとマウスを切り替えた先のPCに自動的にキーボードが切り替わり入力できます。

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2台のPCそれぞれにマウス(M590)とキーボード(K375s)をペアリングさえしてしまえば、デスクの上は1台のマウスとキーボードで、シームレスに切り替えながら作業ができるようになります。素晴らしい。

マウスの付加価値

マウスの付加価値という意味で考えると、今までは、スムーズに動かせるとか、電池の持ちがよいとか、そういった類の付加価値でしたが、今回のFlowは、追加のソフトウェアでマウスたの新しい価値を提供している点が良いなぁと思います。やっぱりハードウェアじゃなくてソフトウェアが価値を産んでいくんだなぁと改めて実感しました。

技術的にはそんなに難しいことではないのかもしれないですが、新しいユーザー体験をマウスを購入することでできる、今回の製品はそんな仕上がりになっていると感じました。